<Header>
<Author: 李頎>
<Title: 送魏萬之京>
<Format: 格式不明>
<Year: 1988>
<BookName: 唐詩三百首詳解  上卷>
<Translator: 田部井文雄>
<style: 現代文有假名>
<style2: 日本現代譯文附假名標注>
<TranslatedTitle: 魏万の京に之くを送る>
<BookPage: 76>
<UsedPage: 1>
<Feature: 0>
<End Header>
<Poem>
朝聞遊子唱離歌，
昨夜微霜初渡河。
鴻鴈不堪愁裏聽，
雲山況是客中過。
關城樹色催寒近，
御苑砧聲向晚多。
莫見長安行樂處，
空令歲月易蹉跎。
<End Poem>
<Translation>
朝（あさ）、旅人（たびびと）である君（きみ）が、別離（べつり）の歌（うた）をうたっているのを聞（き）いた。昨夜（さくや）は薄（うす）い霜（しも）が、初（はじ）めて黄河（こうが）を南（みなみ）にわたって来（き）た。南（みなみ）へ渡（わた）って飛（と）ぶがんの鳴（な）き声（こえ）は、旅（たび）の愁（うれ）いの中（なか）に身（み）を置（お）く人（ひと）がじっと耳（みみ）を傾（かたむ）けて聞（き）くには、耐（た）えられないもので、まして、雲（くも）のかかる高（たか）い山々（やまやま）を、旅（たび）の途中（とちゅう）に通（とお）り過（す）ぎる身（み）にはなおさらのことだ。

君（きみ）が行（い）く関所（かんしょ）の町（まち）の夜明（よあ）けの色（いろ）は、寒（さむ）さをかき立（た）てて身近（みちか）に迫（せま）り、長安（ちょうあん）の宮中（きゅうちゅう）の庭園（ていえん）あたりからは、きぬたのひびきが、夕暮（ゆうぐ）れには盛（さか）んに聞（き）こえよう。長安（ちょうあん）の町（まち）は、歓楽（かんらく）の地（ち）である。君（きみえ）よ、そこで時間（じかん）を空費（くうひ）してしまうことなどないようにと祈（いの）る。
<End Translation>